出張の夜。
ホテルにチェックインしてスーツの上着をハンガーにかけると、どっと疲れが押し寄せる。
現場も会議もこなしたし、もう十分。
同僚から誘いのLINEが来ないことを確認して、ようやく息をつく。
──誘われなければ、基本は一人でコンビニ晩酌。これが、ここ数年で身につけた最適解だ。
飲み屋の喧騒より、ファミマの冷蔵棚が落ち着く
駅前には焼き鳥の煙、呼び込みの声。
でもその横をスッと通り抜けて、まっすぐファミリーマートへ。
冷蔵棚の前に立つと、なんとも言えない安心感がある。
「枝豆」「ブロッコリーサラダ」「サラダチキン」。
そして“ちょいデリ”の小鉢シリーズ。どれも控えめで、気取らず、静か。
大人になってから、こういう“地味さ”“気軽さ”が心地よくなった。
飲み屋で「もう一杯どうっすか」と言われるよりも、この冷蔵棚で「どれにしようかな」と悩む方がずっと平和だ。
特盛弁当は買わなかった──それだけで今日を許せる。たまに弁当コーナーの「特盛カルビ丼」が目に入る。あれは反則だ。食べたくなるじゃないか・・
湯気が出ていなくても、見ただけで食欲を刺激してくる。
でも、ここで理性が勝つ。
「明日の朝、後悔しそうだしな」
そう言い聞かせて、そっと棚に戻す。代わりに“サラダチキン”と“ブロッコリー”。
正直、テンションは上がらない。けれど、体には良さそうだ。
──そして、そんな“地味な選択”をできた自分を少しだけ褒めたくなる。
飲み屋に行かない夜は、心のメンテナンス時間
缶ビールをプシュッと開ける。
ホテルの部屋に響く炭酸の音。
テレビをつけないでyoutubeで音楽だけ聞く、それでいい。この“誰にも邪魔されない時間”が、たまらなく落ち着く。誰かと飲むのも嫌いじゃない。
でも、それは“誘われたら行く”だけの話。
無理して話題を探したり、無駄に愛想笑いするよりも、
一人でちょいデリをつまみながら、
自分のペースで飲む方が性に合っている。
一人飲みのメリットは、翌朝に現れる
そして翌朝。
飲み屋帰りのような二日酔いもなく、
財布の中の千円札もちゃんと残っている。
そしてなにより、
「あぁ、昨日の俺はちゃんとしてたな」と思えるのがうれしい。
飲み屋で語らうのもいいけど、
自分を整える時間も大事だ。
“人と飲むための体力”を温存する、静かな夜。
これもまた、サラリーマンの生きる知恵なのかもしれない。
小さな節制が積み重なると、少しだけ自信になる
レシートを見ると、「枝豆 168円」「シャキシャキ食感4品目の明太サラダ 278円」「豆腐と枝豆のひじき和え 258円」「缶ビール173円」。
合計877円。
なんだかんだで、1000円以下で満足できてしまう自分に笑う。
けれど、こういう夜の積み重ねが、健康診断で数字に現れたりする。
出張先で飲み屋に行かず、特盛弁当を我慢して、ちょいデリで静かに晩酌。
地味だけど、ちょっと誇らしい。出張の夜、誘われなければ一人でコンビニ。
ファミマの“ちょいデリ”をつまみに、静かに晩酌。
それで十分だ。
誰に褒められるわけでもないけれど、こういう「自分との付き合い方」が
少しずつ心を軽くしてくれる。

以上
めんどくさいおっさんの懺悔でした。
お付き合いありがとう御座います。



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