メガドライブミニに見る「ちょうど良さ」という完成度

――セガらしくないほど、うまくまとまった名機

セガのハードは、いつの時代も「尖っている」。

良く言えば挑戦的、悪く言えばユーザーの一歩先を行きすぎてしまう。

そんなセガが、珍しく――いや、奇跡的に――

「ちょうどいいところ」に着地させたハードがある。

それが メガドライブミニ だ。

正直に言ってしまえば、これは「セガらしくないほど完成度が高い」。

だが、それがいい。今回は、そんなメガドライブミニの

「なぜここまで評価が高いのか」

「なぜこれが“ちょうどいい”のか」

という点を、少し冷静に振り返ってみたい。

タイトル選定がとにかく秀逸だった

まず何より評価すべきは 収録タイトルの選び方 だ。

メガドライブミニは、

「売れたゲーム」だけを並べていない。

・ソニック

・ぷよぷよ

・ゴールデンアックス

・シャイニング・フォース

・ガンスターヒーローズ

といった王道はもちろん、

・レンタヒーロー

・ダライアス

・ヘルツォーク・ツヴァイ

・ランドストーカー

など、「分かってる人向け」のタイトルもしっかり入っている。

ここが重要で、「売れたから入れました」ではなく

「メガドライブという文化を語るなら外せない」という選び方をしている。

これができているハードは、実は少ない。

多くの復刻機は

✔ 売上重視

✔ 知名度重視

✔ 安全策

に寄りがちだが、メガドライブミニは違った。

“当時の空気感”を再現しようとしていた。ここがまず、評価されるべき点だと思う。

サイズ感が完璧すぎる

次に語りたいのが「サイズ」。これが本当に絶妙だった。

・小さすぎない

・大きすぎない

・安っぽくない

・でも場所を取らない

デスクの片隅に置いても違和感がなく、かといって「おもちゃ感」もない。

このサイズ感は、 「インテリアとして成立するかどうか」 という観点でも非常に重要だ。

ゲームを遊ばなくなった後も、

「置いておきたい」

「捨てる理由がない」

そう思わせるハードは、実は少ない。メガドライブミニはそのラインを絶妙に越えていた。

価格設定が現実的だった

そして最大のポイントがここ。値段が“ちょうどいい”。

・高すぎない

・安すぎて不安にもならない

・ちょっとしたご褒美で買える

いわゆる「大人の小遣い」で買える価格帯。ここが非常に重要で、

✔ 子どもの頃に遊んだ人

✔ 今は家庭持ち・社会人

✔ ゲームに何万円も出すほどではない

こういう層にドンピシャだった。「迷うけど、まあ買っていいか」この心理ラインを正確に突いてきたのが、メガドライブミニの最大の強さだと思う。

セガらしくないほど“ちょうどいい”

ここまで読んで気づいた人もいると思う。

……これ、セガらしくない。

セガといえば、

・攻めすぎる

・ニッチを突きすぎる

・時代を読み違える

・性能や思想が先行しすぎる

そういうメーカーだったはずだ。なのにメガドライブミニは、

・欲張らない

・尖りすぎない

・でも手抜きもしない

・ちゃんと売れるラインを狙っている

という、異様にバランスの取れた製品だった。

ある意味で、「セガが一番やっちゃいけないくらい、無難で正解な商品」とも言える。

だが、それが良かった。

だからこそ望みたい:ゲームギアミニ2、サターンミニ

ここまで完成度が高いと、当然思ってしまう。

この路線で

ゲームギア2とセガサターンミニを出してくれないか?

と。

もちろんゲームギアマクロは出た。

だが正直に言えば、あれは「攻めすぎた」。

・小さすぎる

・実用性がない

・コレクション寄り

・価格に対して満足度が低い

あれは「セガらしい失敗」に近い。求められていたのは、メガドライブミニと同じ思想だったはずだ。

・普通のサイズ

・普通に遊べる

・普通に買える価格

・でも中身はしっかりセガ

サターンミニも同じ。

ポリゴンが弱い?エミュレーションが難しい?そんなのはユーザーは分かっている。

プレステに負けた負け組ハード?・・(ちょっと10時間ほど話そうか・・)

それでも、

「サターンという時代」を

「触れる形で残してほしい」

それだけなのだ。

まとめ:メガドライブミニは“奇跡的な成功例”

メガドライブミニは、こう言っていい。

・企画

・サイズ

・価格

・収録タイトル

・思想

すべてが「ちょうど良かった」。そしてそれは、 セガにとってはむしろ珍しい成功の仕方だった。

だからこそ惜しい。この成功体験を、なぜ他のハードに活かせなかったのか。

ゲームギアも、サターンも、同じやり方で出していれば・・

きっと評価は違っていたはずだ。セガのハードは、今も好きだ。

でもやっぱり、どこかズレている。だからこそ言いたい。

メガドライブミニくらいでいい。

それで十分だった。

あの「ちょうど良さ」を、

もう一度だけでいいから見せてほしい。

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