覚えられなくてもいい。電験三種は“実務で覚えろ”でいいんです。
「公式が覚えられない」「理論が難しい」「問題集を見るだけで眠くなる」——
電験三種の勉強をしていて、そんな気持ちになったことはありませんか?
安心してください。
あなたは“勉強が苦手な人”ではなく、“実務で覚えるタイプ”なんです。
そして、それは決して劣っていません。むしろ、現場で生きる技術者の素質です。
現場こそ、最高の教科書
電気は、机の上の理屈だけでは完結しません。
たとえば、力率改善コンデンサ。
教科書では「無効電力を減らす装置」と説明されていますが、実際に現場で高圧盤の中をのぞき、コンデンサが入切する瞬間を見たとき、
力率計の針がフッと動く。
あの瞬間に、「これが無効電流を減らしてるってことか!」と心の底から理解できるんです。
**接地種別(A種・B種・C種・D種)**もそうです。
頭で10Ωだとか100Ωだとか覚えても、ピンとこない。
でも現場で実際にメガーを当てて、接地抵抗を測り、接地棒を打ち込んで値が変わるのを体感すると、
「これが安全の要なんだ」と、理屈抜きで理解できます。
さらに絶縁耐力試験。
日常のように1000Vメガーを回してケーブルや機器の健全性を確認しているうちに、
“電位差”“絶縁破壊”“リーク電流”といった理論用語が自然と頭の中で整理されていきます。
現場を歩いているうちに、理論の方からあなたの中に入ってくるんです。
理論・電力・機械・法規は、現場でつながる
電験三種が難しく感じる理由の一つは、
「理論」「電力」「機械」「法規」がバラバラに見えること。
でも、実務を経験すると、それらが一本の線でつながっていることに気づきます。
理論 → ケーブルの発熱を見れば電流の意味がわかる
電力 → 変圧器のタップ切り替えで電圧降下を実感できる
機械 → モーターを回せばトルクと効率が自然に理解できる
法規 → 点検や検査を通して、法律が“なぜあるのか”を肌で知る
つまり、現場は理論を“体験”に変える場所なんです。
頭で覚えられなくても、体で理解すればいい。
それが本当の技術者の学び方です。机の上が苦手でも、現場で花が咲く
「勉強は苦手だけど、現場作業は好きだ」
「公式は忘れても、ケーブルの太さは一発で判断できる」
——そんなあなた、実はかなり強いです。
なぜなら、電気の世界は現場での経験値が最強の教科書だからです。電験の理論は、現場を知らないと“平面”でしか理解できません。でも、現場を経験している人は、公式の裏にある“立体的な意味”が見えています。
コンデンサの電流ベクトルも、接地抵抗のグラフも、
「実際にそうだった」と心で納得できる。
この“実感”がある人は、後から勉強しても驚くほど早く伸びます。
高校生・高専生のみなさんへ
もしあなたが今、電験三種を勉強していて「難しすぎる」と感じているなら、
焦らなくていいです。
あなたには、これから現場という最高の学校が待っています。現場に出て、手を動かして、先輩の背中を見て、失敗して、もう一度挑戦する。それを繰り返すうちに、
「あれ?この公式、前にやったあの作業だ」とリンクする瞬間が必ず来ます。
その瞬間、あなたは“机の上の受験者”ではなく、“本物の技術者”に変わっています。
まとめ:電験は、実務の中で完成する資格
電験三種は「理論を先に覚える人」が合格する資格ではありません。
理論を体で感じた人が、最後に合格する資格です。
だから、今覚えられなくてもいい。難しい数式を忘れてもいい。
現場での経験が、いつかあなたの頭の中で理論に変わります。
勉強机の前で苦しむ自分を責めるより、「現場で覚える自分を信じよう」と言い聞かせてください。あなたのその手と汗と好奇心が、
何よりも強い“合格への力”になります。



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