公共工事における「設計提案」と「技術提案」は何が違うのか

〜技術者なら知っておきたいプロポーザル方式の基礎〜

公共工事に携わっていると「設計提案」と「技術提案」という言葉をよく耳にします。どちらも“プロポーザル(提案型)方式”で求められる重要な資料ですが、内容や目的は大きく異なります。

今回は、建設・設備・電気分野の技術者でも混同しがちな設計提案と技術提案の違いを、できるだけ分かりやすく紹介していきます。

■ 設計提案とは 〜「何をつくるか」を示すもの〜

設計提案の一番の目的は、完成する施設や設備の“姿かたち”を示すことです。つまり「最終的にどんな構造で、どんな仕様で、どんなレイアウトになるのか」を明確にします。

▼ 設計提案で求められるポイント

– 全体コンセプト

– 配置図・平面図・断面図などのレイアウト案

– 主要構造の考え方(耐震・耐久性・安全性)

– 設備仕様(変圧器・盤構成・機器容量・冗長構成など)

– 省エネ性・維持管理性

– 将来の更新・増設への対応性

■ 技術提案とは 〜「どうやってつくるか」を示すもの〜

一方、技術提案の目的は、設計されたものをどのように施工し、どのように品質を確保するかを示すことです。

▼ 技術提案で求められるポイント

– 施工計画(工程、施工手順、仮設計画)

– 工法の選定と比較(安全性・コスト・工期)

– 周辺環境への配慮(騒音・振動・交通・安全)

– 品質管理・安全管理計画

– ICT施工・BIM/CIMなどの活用

– 工期短縮策・リスク低減策

■ 設計提案と技術提案の違いまとめ

– 設計提案:何を作るか(完成形の提案)

– 技術提案:どう作るか(施工方法・工期・品質)

■ まとめ

どちらも公共工事のプロポーザルでは欠かせない資料です。設計者視点・施工者視点の両方を理解することで、発注者にとっても施工者にとっても、より分かりやすく納得できる提案が作れるようになります。

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