ANSI番号(保護継電器機能番号)について

ANSI番号(ANSI Device Number)は、電力系統・受変電設備に用いられる保護継電器や制御機器の機能を統一的な番号で表す規格です。正式には ANSI C37.2 として規定されており、世界中の変電所・発電所・工場・データセンターなどで使用されています。

なぜ番号で表すのか

・盤面・図面を簡潔にできるため

・メーカーや国が違っても共通理解ができるため

・保守・試験・設計の際に誤認を防止できるため

ANSI番号一覧表(実務頻出)

ANSI番号名称機能概要主な使用箇所
27不足電圧継電器電圧低下を検出受電・配電保護
32逆電力継電器電力逆流を検出発電機保護
46負相電流継電器三相不平衡を検出モータ・系統保護
50瞬時過電流継電器短絡事故電流を瞬時遮断受電・母線保護
51過電流継電器(時間限時)過電流を一定時間後に遮断変圧器・配電線保護
59過電圧継電器電圧上昇を検出AVR異常監視
64地絡継電器絶縁劣化・地絡を検出中性点処理方式設備
67方向性過電流継電器電流の方向を判定ループ・特高配電
67N / 67G方向性地絡過電流継電器地絡時の故障方向検出特高系統で必須
79再閉路装置送電線再投入制御架空送電線
81周波数継電器周波数変動を検出系統連系 / 自家発
87差動継電器内部故障を検出変圧器・母線・発電機

実務で特に重要な番号

・50 / 51:配電系統の基本保護

・67 / 67N(67G):地絡方向を伴う保護 → 特別高圧で必須

・87:変圧器・母線など内部故障を確実に検出

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