T型ではOK、I型ではNGな試験操作

ケーブルヘッド周りの試験操作は、

T型の感覚をI型に持ち込むと事故の元になります。

両者は見た目が似ていても、

**「試験を想定している構造かどうか」**が決定的に違います。

T型/I型 試験操作 可否一覧表

試験操作・行為:T型:I型:なぜ違うのか(理由)

ケーブルヘッド部を耐圧試験の印加点にする

T型:⭕、I型:❌ 理由:I型は印加点を想定した構造ではなく、電界設計が崩れる

ケーブルヘッドに直接試験リードを接続

T型:⭕、I型:❌ 理由:I型では応力円錐・同軸構造に異常電界が生じやすい

仮電極・仮端子を追加して印加

T型:⭕(条件付)、I型:❌ 理由:I型は仮構造を前提にしておらず、部分放電の原因になる

ケーブルヘッド単体での現地耐圧試験

T型:⭕、I型:❌ 理由:I型は単体試験を想定せず、組合せ評価が前提

T型と同じ試験電圧・時間条件を適用

T型:⭕、I型:❌ 理由:I型は電界集中余裕が小さく、条件流用は危険

ケーブルヘッド近傍での試験中作業

T型:⭕(管理下)、I型:❌ 理由:I型は密閉構造で、外部影響が内部に直結する

試験後の再印加(条件変更なし)

T型:⭕、I型:❌ 理由:I型は微小ダメージが蓄積しやすい

現地判断で試験方法を微調整

T型:⭕(経験者判断)、I型:❌ 理由:I型はメーカー手順厳守が前提

試験を一体(GIS+ケーブル)で実施

T型:⭕、I型:⭕?(印加点はGIS側) 理由:I型は「巻き込まれて評価される側」

上記は要注意! 印加点に使えないケースあり。

試験結果のみで施工良否を判断

T型:❌、I型:❌ 理由:どちらもNGだが、I型は特に危険

新人が特に注意すべきNG操作(I型)

❌「T型でやってたから今回も同じでいい」

I型における最も危険な思考です。

  • T型:試験操作を許容する構造
  • I型:運転専用構造

👉 前提条件がまったく違う

❌「少し当てるだけ」「短時間ならOK」

I型では、

  • 少し
  • 短時間

が通用しません。

👉 一瞬の異常電界でも

👉 応力部にダメージが残る可能性あり

❌「試験できないと不安だから何かしたい」

I型がある場合、

試験を“増やす”

のではなく、

事前試験で不安を潰す

が正解です。

なぜT型は許されて、I型は許されないのか

T型の思想

  • 試験
  • 点検
  • 更新

を人が行う前提で作られている。

I型の思想

  • 運転時の電界最適化
  • 省スペース
  • 高密度配置

👉 「触られない前提」

この思想の違いが、

試験操作の可否を分けています。

ベテランがI型の試験で慎重になる理由

  • NG操作が「その場では成功」に見える
  • 問題が出るのは数年後
  • 原因究明が極めて困難

👉 だから最初からNGを潰す

新人向け まとめ

T型でできることは、

I型では「できない」のではなく

「やってはいけない」。

この意識を持つだけで、

I型ケーブルヘッドに対する事故率は大きく下がります。

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