バーコードリーダの伝送ポイントとは

バーコードリーダの伝送ポイントとは

バーコードリーダの伝送ポイントについて簡単に書きたいと思います。エンドセンサなどと表現していたこともあります。バーコードリーダの伝送ポイントとはバーコードリーダの読み取り結果を送信するタイミング(場所とも表現していいかもしれません)のことを言います。

バーコードリーダは読み取り指示が来てから、読み取り終了後に必ずPLCに結果を送信しなければいけません。搬送物や搬送スピード、流用から逆算して適切なタイミングで送信するように搬送仕分けなどでは設定しています。

装置によっては同期信号OFFで送信など様々ですが、ここではあくまで一般的な搬送仕分け装置のケースで記載していきます。

標準的な仕様の設計の場合は、流用流用で気づかずに図面指示してたりします。結構なベテランに聞かないとどこにあるかわからない場合もありました。後述しますがこの伝送ポイント間違って設定したり、PLC側と認識あっていないと大変なことになります。下に適切な箇所で設定した場合の図を記載します。

上に示すように伝送ポイントが適切に設定されていることで、PLCは読み取り結果を認識します。そしてそこから上位端末に結果を報告して搬送先の指示を得ます。物理的なエリアは数メートル四方ですが、搬送仕分け設備にとっては特に肝になる部分です。これを絶えず繰り返し行うことで、仕分けができるようになっているのです。gifでは伝送ポイントからのやり取りが、もっさりしていますが現実ではほんの一瞬でこれを実行しています。

※固定式のレーザバーコードリーダをイメージして作成しております。本来は固定式のバーコードリーダの絵にするべきですが、フリー素材利用しているためです。その点ご了承ください。

伝送ポイントがお互いの認識とずれているとどうなるか?

特型の仕様であったり、リプレイス案件で新規設計する必要があるなど、何らかの形で伝送ポイントの再設定などをするとします。そこでPLCとバーコードリーダの認識(伝送ポイント)がずれていると以下のような事象が起こる可能性があります。

上の図のように読んでも読んでもリジェクト行きになります。PLC側が同期を取らなかった場合も同様な事象が起こる可能性があります。伝送ポイントとは目に見えるものではないので、現場で相談するにもかなり面倒になります。今のPLCであれば基本的にGOTなどのタッチパネルもつけていると思います。そこでバーコードリーダの読み取り率や読み取り結果不一致回数、読み取り結果受信時間等のデータを見れるような画面を作っておくと便利です。実機を使っての机上検証は結構難しいと思いますが、可能であれば机上検証をおすすめします。現地での調整は設備の稼働に左右されるため、こういった取り合い関係は事前検証をおすすめします。

まとめ

以上伝送ポイントについての簡単な説明でした。基本的に搬送仕分け設備などは、実績ありきの設計を組み合わせていくため、伝送ポイントで躓くことなどはあまりないと思います。しかしその分、目につきにくいところです。バーコードリーダはシステムによって、要求される仕様が千差万別になってきます。ご自分の業界に合わせた仕様や練り上げ方を習得していただけたらと思います。この記事がなにかのお役に立てたら幸いです。

それではご安全に!

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